外壁工事・外壁塗装時のエアコンの稼働について

 

外壁工事・外壁塗装の際には、エアコンの扱いが気になるものです。
室外機の移動が必要であれば、専門業者に手配する必要があります。

 

真夏時や真冬時にはエアコンは必需品で、できれば外さないまま外壁工事を行いたいものです。
ただし、工事時の室外機の扱いは業者や建物の状況に応じて異なります。

 

そこで当記事では、外壁工事におけるエアコンの扱い方について解説します。

 

専用の室外機カバーでエアコンの使用が可能に

外壁工事を施工する際、外壁に付帯する設備の扱い方は業者によって異なります。

 

従来、塗装工事ではエアコンの室外機は使用できなくなるのが一般的でした。
それは、作業の妨げとならないよう完全養生する必要があったからです。

 

しかし、昨今は専用の室外機カバーの開発により、エアコンを稼働したまま作業できるようになっています。

 

以前のカバーはビニール製で、室外機全体が覆われていました。
その為、通気性が確保できずエアコンを稼働できなかったわけです。

 

一方、専用カバーはメッシュ状になってり、通気性が確保できるようになっています。
ただしメッシュカバーも万能ではないため、外壁工事中いつでもエアコンが使えるわけではありません。

 

そのため、工事期間中は施工業者と相談することが大事です。

 

業者との事前打ち合わせは細かく慎重に

外壁工事中にエアコンを稼働させるなら、稼働可能かどうか施工業者に確認する必要があります。
この確認を怠ると、塗装作業や工事そのものが中止になる恐れがあります。

 

また、室外機自体の故障にもつながったりします。

 

塗装工事では、室内機と室外機をつなぐ配管の取扱いも大事です。
エアコンを稼働させたまま配管に負荷をかけると、思わぬトラブルを招く恐れがあります。

 

最悪の場合ガス漏れを引き起こしてしまうので、エアコンの稼働には細心の注意が必要です。
業者によってはエアコンのトラブルを回避するため、時間帯で使用制限を設けるケースもあります。

 

塗装における工夫

通常の外壁塗装では、下塗りと中塗り、上塗りの3回にわたり塗装がなされます。

 

各工程において室外機周りを先に塗れば、エアコンを効果的に使えるようになります。
また、気の利く業者であれば、エアコンの稼働が可能になれば、施主側に伝えてくれるものです。

 

その為には、施主側から希望をしっかり伝えることが大事です。
そのため、業者との打ち合わせでは、細かい要望を盛り込むことも大事だと言えます。

 

エアコンがつかえないケース

 

室外機を取り外す時

エアコンは、外壁工事中でも室外機を養生すれば稼働できるのが一般的です。
ただし、室外機や配管が外壁に密着している場合は外す必要があります。

 

そうなれば、当然エアコンは使用できなくなります。

 

しかし、通常は室外機の裏を残したまま塗装されることが多いものです。
それは、室外機の取外し・復旧にはかなりのコストがかかるからです。

 

また、サイディングなどの外壁では、室外機等の取外し・復旧時に破損のリスクもあります。
そのため、室外機の取外しは施主側の責任に委ねられるものです。

 

高圧洗浄を行う時

高圧洗浄は、高圧洗浄機で外壁の表面を洗い流す外壁工事の工程です。
細かな汚れまで落とせるので、塗装前の下地調整には欠かせない工程です。

 

高圧洗浄機は大量の水を高圧で噴射するので、外壁の周辺に水しぶきが飛散します。
エアコンの室外機がメッシュ養生されていても、内部への水しぶきの浸入を防ぎきれないこともあるものです。

 

その為、高圧洗浄の際にはエアコンが稼働できなくなると言えます。

 

外気取り込みタイプのエアコン

基本的に、外壁工事の際には養生済みの室外機は稼働可能となります。

 

現在のエアコンはヒートポンプが主流であり、室外からの外気が室内に取り込まれることはありません。
そのため、塗装作業で使われる塗料やシンナーなどの臭いを心配しなくて済みます。

 

ただし、エアコンの機種によっては外気を取り込むことがあります。
その場合は、塗装工程のうち約3日間程度はエアコンの使用を控えるのが良いわけです。

 

外壁工事に対応する優良な会社を見つけるには?

外壁工事は、建物が足場やシートに覆われるので、何かと生活面が制限されてしまいます。
特に夏場などにエアコンが使えなくなると、生活に支障を来たす恐れがあります。

 

一方、近年はエアコンのヒートポンプ化により、稼働を制限される期間が短くなっています。
施工業者の中には、契約でエアコンの稼働を保証するケースも少なくありません。

 

ただし、建物の形状や室外機の設置場所によっては、エアコンの稼働が保証されないこともあります。
そのため、外壁工事を依頼する際には、複数の業者から見積りを取って相談するのも選択肢です。

 

施工スケジュールをこまめに知らせてくれる

外壁工事業者によっては、日々の進捗状況を報告してくれる会社もあります。
室外機の稼働に関しても、具体的な時間を教えてくれます。

 

そうした業者に相談できれば、エアコンの使用に留まらず、外壁工事全般において安心感が増すものです。

 

一方、古い体質の残る業者は施主側の都合を無視して作業を行ったりします。
エアコンの養生にも気を使わないので、従来のビニール養生で済ませたりするわけです。

 

そのような業者は、選択肢から外すのが望ましいと言えます。
優良な工事会社を見つけるには、ネット上の口コミなどを参照するのも一つの方法です。

 

電気工事の資格を持つ工事会社

外壁工事を行う業者には、屋根工事などを手掛ける会社もあります。
さらに、太陽光発電の設置が行える業者も少なくありません。

 

その為、社内に電気工事士が在籍しており、エアコン関係の工事も可能になっています。
そうした会社であれば、外壁工事中のエアコンの管理にも長けていると言えます。

 

まとめ

外壁工事中は、短期間にせよエアコンが稼働できなくなります。
その為、施主側としては工事期間中の生活に不安を覚えるものです。

 

特に夏場は、エアコンを稼働させないと生活に支障を来たします。
一方、優良な施工業者に依頼すれば、極力エアコンが稼働できるよう工夫してもらえます。

 

その為には、複数の業者から見積を取って相談することが大事です。