種類豊富な外壁工事の概要とは|防水の観点からも解説します
建設工事には色んな種類の工事がありますが、外壁工事は住まいの外側をガードするために必須の工事です。
では、外壁工事の中にはどんな工事があるのでしょうか。
この記事では種類豊富な外壁工事に注目し、詳しい概要を解説します。
外壁リフォームの決め手の参考にもぜひ本記事をお使いください。
外壁は何年持つの?耐用年数の考え方とは
新築時には外壁を設置し、美しく塗装を行った後に引き渡しが完了します。
しかし、外壁も永久に持つものではありません。
外壁材そのものも、外壁材に使われている塗装も耐用年数があります。
築後何年か経過していくと、美しかった外観にも退色が見られ、徐々に劣化が見られるようになるのです。
では、外壁は何年持つものでしょうか。
外壁に関する耐用年数の考え方には2つの種類があります。
外壁塗装の耐用年数とは
外壁塗装にはさまざまな種類の塗料がありますが、現在主流となっている塗料はシリコン系塗料です。
大手のハウジングメーカーなども多く使用しているシリコン系塗料ですが、耐用年数は10年前後とされています。
シリコン系塗料よりも安くてかつてはポピュラーだったウレタン系塗料は8年前後が耐用年数とされています。
つまり、外壁を保護する塗料は10年前後になると急激に衰えるリスクがあるのです。
もちろん、近年評価が高まっている無機系塗料やフッ素系塗料などは15年以上の耐用年数がありますが、紫外線が当たりやすい場所は耐用年数よりも前に劣化が進行してしまうことがあります。
外壁を保護し、美観を保つためには「10年程度」が1つの目安となるのです。
外壁材の耐用年数とは
では、外壁材本体の方の耐用年数はどの程度なのでしょうか。
外壁材本体にも色んな種類がありますが、一般的には平均すると20年程度~40年程度、とされています。
しかし、この考え方はあくまでも塗装によってコーティングされている状態の時です。
塗装が劣化し剥がれてしまっていると、外壁材本体がむき出しの状態となり、雨風や激しい紫外線にも耐える必要があります。
すると、外壁材本体の公式な耐用年数よりも劣化してしまいます。
外壁材の耐用年数は塗装ありき、で考える必要があるのです。
外壁工事が必要になったらどうする?工事の種類を学ぼう
では、外壁工事にはどのような工事があるのでしょうか。
ここからは外壁工事の種類にクローズアップします。
外壁工事の種類:外壁塗装
新築時に行われている外壁塗装工事は、塗料の耐用年数が近くなることにより既存の外壁にひび割れやチョーキング、塗膜の剥がれなどの症状が進行します。
すると、外壁塗装の効果が落ちてしまい、外壁材がむき出し状態になってしまうのです。
そこで、行われる工事が外壁塗装工事です。
この工事は外壁材を外壁塗装によってお化粧し直すようなものです。
しかし、ただ塗装をやり直すのではなく、外壁全体を洗浄し、きれいにしてから再塗装を行っています。
色や質感なども変えることができ、気軽に外観をリフォームすることができる工事です。
外壁塗装工事は基本的に足場工事を必要とするため、将来的なリフォーム費用の圧縮のために、塗料の劣化が同時に進行している可能性がある屋根にも塗装工事が行われています。
外壁工事の種類:張り替え・重ね張り工事
再塗装だけでは外壁のリカバリーが難しい場合や、すでに築年数が相当経過し、思い切ったリフォームをお求めの場合に行われるのが、外壁材に関する工事です。
紹介する工事の1つ目は「張り替え」です。
この工事は外壁材を丸ごと張り替えする工事で、今ある壁を剥がし、新しい下地を作り直してから新しい外壁材を設置します。
もう1つの「重ね張り」は、今ある外壁材に重ねて張る手法です。
既存の外壁材を剥がす工程が無いため、ファストな工事で完了します。
あっという間にリニューアルした住まいが完成するので、人気がある工事です。
外壁工事の種類:コーキング補修工事
外壁材の種類にも寄りますが、外壁材と外壁材をつなぐために「コーキング」と呼ばれる種類の素材が使用されています。
コーキングは目地材とも言われており、原材料はシリコン剤やポリウレタン類などです。
弾力性があり便利なゴム状の素材ですが、経年劣化をするとひび割れが起きてしまい、剥がれてしまいます。
すると、外壁材のつなぎ目が無くなってしまうため、隙間が生まれ浸水してしまう可能性があるのです。
コーキング材の寿命は5年程度とも言われており、紫外線が注ぎやすい場所にある場合には早期に劣化が進行することもあります。
そこで、行われるのがコーキング補修工事です。
コーキングは市販されており、気になる箇所にはご自身で対策をすることも可能です。
しかし、高い位置にある場所の劣化が目立つ場合には、早めにプロの外壁業者に相談をされることがおすすめです。
外壁工事を行わないで放置するとどうなる?防水の観点から解説
外壁工事にはいくつかの種類がありますが、外壁塗装や外壁材の劣化をフォローせずに放置してしまうとどのような問題が起きるでしょうか。
雨漏り、浸水の可能性
外壁塗装が衰え、外壁材本体にもダメージが進行すると、雨水があっという間に建物の内側に侵入してしまいます。
壁に雨染みが発生し、カビやコケのような臭いが蔓延してしまうこともあるのです。
特に外壁塗装の劣化は放置される傾向がありますが、防水機能もある塗装が剥がれてしまうと、予想以上に早く外壁材にダメージが及ぶので注意が必要です。
できればコーキング補修のような部分補修の段階でしっかりケアすることが望ましいでしょう。
地震や自然災害によるダメージが深刻に
近年日本は強烈な台風や暴風、地震などを多くの地域が経験しています。
外壁工事の対策を行わず、張り替えや重ね張りなどもしないまま放置してしまうと、地震時に大量の塗装が剥がれ、外壁材本体も落下してしまう可能性があります。
また、台風などの影響で浸水が進行してしまうリスクもあります。
メンテナンスも無く外壁工事もしないままの場合、家全体が大きくダメージを受ける原因となるのです。
劣化の症状を放置しても何のメリットもありません。早めに対策を行いましょう。
まとめ
この記事では外壁工事の種類についての概要をお話ししました。
外壁工事は住まいの健康を守るためにも必要なリフォーム工事です。
決して高額のリフォームだけが必要なのではなく、部分補修にあたるコーキングの補修などのケアをしっかりと行うことで、外壁は延命できます。
ぜひこの機会に、まずご自宅の外壁をメンテナンスしてみましょう。
長崎県長崎市で外壁工事・屋根工事・水回りリフォームを請け負う株式会社まちのてらす
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